映画ケアニン 観てきました

先日、ケアニン上映記念イベントでいただいたチケットで
伊勢崎プレビ劇場で上映中の映画

『ケアニン』を、鍼灸師の鈴木福美ちゃんと観に行きました。

介護業界に入りたての主人公が
葛藤しながら、戸惑いながらも
介護という仕事の本質を得ていく映画。だと思います。

館内はやはり介護業界の関係者の方が多かったですが

介護って、特別な事ではなく
生活に身近にある話のこと。

介護職に関わりのない私も
涙する内容でした。

映画全てを通して感じたのは
内容自体は、介護ってこんなに大変だ
介護ってこういうテクニックがあるんだぜ、と魅せる仕上がりにはなっていません。

淡々と、日々が紡がれています。

利用者さんが送迎車で来る
それを職員さんが迎えいれる

利用者さんが散歩にいく
それを職員さんが腕を貸しながら寄り添う

利用者さんの足浴をする
それを職員さんが膝に乗せたタオルで足を包む

介護とは特別なものでは無く
その人がその人らしく生きるお手伝い。

職員は家族のように接しながらも
そこにプロの目を通し、知識と観察力を乗せて、利用者さんと接する。
それがケアニン。

この映画の全てのシーンにおいて
介護指導をした鈴木真さんが熱く言っていた事。

それは、役を演じる方々には
ノウハウを教えるよりも
介護士達は常に何を思い、何を考え、何を見ているのか。
そこに徹底した、と言っていました。

だからこその、日常感。

おはようございますの挨拶ひとつとっても
返ってくる声のハリ・トーン・スピード、そして表情などをまるっと見て、その上での『挨拶』

歩いてきて
椅子に手をかけ、座る。
それまでのスピード・体勢・表情。
などなど。

現場にいる介護士達は
どうやったら目の前の人が幸せになるのか?
笑顔になるのか?
今あるものを、今できないことを、より良くしていけるのか?
そこに情熱を傾けているから
役者さん達にも、それを伝え続けたのだ、と。

私には、ごくごくなんの変哲もないシーンも
彼らの想いがいっぱい詰まったシーンなのだろうと思うと、それだけでグッときた。

映画を見ながら
一緒に暮らしていた祖母を思い出していました。

高校卒業まで、同じ部屋で寝起きを共にしていた祖母。
元気に畑仕事をしていたけど
何度も同じ話を繰り返す祖母に
私は優しく接することができる日と、そうではない時があった。

私が仕事を辞めて実家に帰って来ていた時。
祖母とちょっとした事で口喧嘩になった時、祖母は私に向かって『オラ死にたくても、死ねねえんだ‼︎殺してくれ!』と涙ながらに叫んだ事があった。

そこまで祖母を追い詰めた事に対する後悔と
自分より年上である存在の祖母が涙ながらに叫ぶ姿に衝撃を受けた。

あの時に
少しでも知識があったら。
あの時に
おばあちゃんの状態を理解していられたら。
そうしたら、話を落ち着いて聞けていたかもしれない。

あんな悲しいセリフを
祖母が口にすることはなかったかもしれない。

それから間も無く
くも膜下で倒れ、一命は取り止めたものの、病院をいくつか転院した後
肺炎で亡くなった祖母。

私がケアニンから得たもの。

介護福祉士という仕事の素晴らしい部分を知れた。

最後までその人らしく生きる、ということは、死ぬまでのカウントダウンでは無く、充実して過ごす、行き切る、ということ。

そして、やはり、社会を横に繋げよう、という想い。
それぞれの世代カテゴリーでそれぞれが頑張るのではなく、手を取り合いながら、できることをみんなでやって行く社会。

認知症も赤ちゃんの夜泣きも、
見たことが無い
知らない
ではなく
コミュニティの中に当たり前にあるものに。

そうすることで
まあるい社会になりますように。



それにしても
ケアニンの皆様のエネルギーの高さったら無い。
最近知り合う介護業界の人達は皆熱い。

熱い仕事がしたい人には
介護業界というのは
すんごくオススメなんじゃなかろうか、と思いました。

伊勢崎プレビ劇場での上映は
13日までです。
介護業界に関わりのない方にこそ
是非見ていただきたいと思います‼︎

熱い気持ちになりたい方
介護業界を知りたい方
人が好きな方

劇場に足を運んでみてくださいね(^^)








横山まい

自分自身が悩むより動き出すことで見えた世界が沢山あると知ったから あなたの踏み出す一歩を応援したい♡ 気づきコンサルで、あなたの願った人生を歩むお手伝いをします!

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